『白杖の使い方講習会』を開催しました

日 時 : 平成28年9月11日(日)/午前10時~午後3時
場 所 : あいトピア/3階研修室
参加者 : 45名(総勢)
        講師ー3名(NPO法人六星/歩行訓練士)
        ビギン会員ー15名
        その他ー27名

        
午前中、歩行訓練士の先生による講演と、3班に分かれグループごとに自己紹介、楽しい交流、意見交換を行いました。講演では体に合った杖の選び方、持ち方、振り方などを詳しく説明していただきました。特に参加者の関心度が高かったのは、「歩行よりも止まることの方が重要である」というお話でした。たった一歩、前に出過ぎたために危険があること、止まった時の足の向きの角度が少し変わっただけで到着地点が大きくずれてしまうこと。・・・またガイド(誘導)をしてもらう時は、ガイドに対して正しく要望を伝えなければならないこと。制度や情報などを得るためには人との繋がりが大切であること。・・などなど、改めて学ぶことばかりでした。
昼食休憩後は、グループごとに分かれ、「あいトピア」屋内外で白杖を使い歩行訓練を行いました。

         
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【歩行訓練士/講師の講演】
‟体に合ってない杖を持った場合、使いにくいだけでなく歩行時に疲れてしまったり、長すぎる杖で引っかかったり、短すぎる杖で安全を確認できなかったり危険を伴う場合もあります。身長、腕の長さ、歩く速度などを考慮し体に合った杖を選んでください。白杖を購入するときは専門知識を持つ人のアドバイスを受けてください。”

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【3班に分かれての交流、意見交換】
自己紹介、日常生活での工夫していること、困ってしまった体験など発表しました。楽しい雰囲気の中、時間が足りなかったようです。

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【歩行訓練の説明】
午前中の講演の中で白杖の役割、杖の持ち方、振り方など詳しい説明をしていただき、午後からは実際に白杖を持ち個別指導を受け、初めて白杖を持つ参加者も安心して白杖を使い歩行することができました。

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【壁に沿っての歩行】
杖を肩幅より少し広く左右に振り、壁の一番下の部分にタッチする。壁に沿って真っ直ぐに歩くことができる。

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【点字ブロックでの歩行】
点字ブロックは片方の足だけ乗せる。少し見えている場合は、点字ブロックの上を歩かず、黄色のラインを見ながら沿って歩行する。
点字ブロックでの歩行の先で、右に曲がる場合は、左足のみを点字ブロックに乗せ歩行する。左に曲がる場合は、右足のみを点字ブロックに乗せて歩行すると曲がるポイント、方向性がわかりやすい。

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【駐車場と道路の境目にある側溝のふたの確認】
杖の先端(石突き)を左右にスライドさせ、地面のわずかな凹凸を確認する。側溝などのわずかな凹凸を感じ取るのは重要なこと・・・体感できるまで繰り返し行いました。

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【階段を上がる】
上がる時は杖を短く持ち、体の正面のすぐ上の階段の角を杖でタッチしながら上がる。タッチできなくなった時は、階段の一番上(踊り場)です。

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【階段を下りる】
階段を下りる時は杖を長く持ち、次に足を置く階段の位置を確認しながら下りる。
階段での事故は、階段が無いにもかかわらず、あると思い込んでしまい足を踏み入れ、転んでしまうことです。杖を使って階段があることを確認することが大切です。

          
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今回の「白杖の使い方講習会」は、歩行訓練士の先生の「体に合った杖を使ってください。」と何度も何度も繰り返しお話ししていただいたことが印象的でした。
 「白杖は、普通型(ストレート式・直杖)と携帯型(折りたたみ式・スライド式)  があります。」
 「直杖は、1センチ単位で切ってもらうことができます。」
 
 

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