代表者からのご挨拶

「目が見えないことは不自由だけれど不幸ではない」

私のすきなことばです。

ビギン代表 服部めぐみ2009年(平成21年)5月に視覚に障害を持つ仲間とそれを支える目の見える人たち(以下晴眼者といいます)で「ビギン(東三河視覚障害者自立支援協会)」を結成しました。人生の途中で見えないまたは見えにくくなった方がもう一度地域で元気にくらすために何かできることはないだろうかと集まった仲間でスタートしたボランティアグループです。

メンバーの多くも途中で見えない・見えにくくなった人たちで「地元で日常生活に関する相談や支援が受けられたらもう少し早く外に出られたのに…」という共通の思いを持っていました。

日常生活では、目からの情報が8割とも言われていますが、それがなくなった状態で生活しようとするとなかなかたいへんです。特に文字の読み書き、室内や屋外での移動が見えない人にとってもっとも困ることです。それを解決するために「点字」 「音声パソコン」 「白杖や盲導犬を使っての歩行」があります。でもこれらを使って生活できるようになるまでには練習が必要です。そんな練習の場所を私たちの手でつくりました。定期的に教室を開いています。技術をみにつけるだけでなく、同じように目が見えない・見えにくい人たちが交流する時間にもなっています。

私は、10年前から豊橋市の身体障害者相談員として視覚障害者の方の相談を行ってきましたが、地元に点字・パソコン・歩行訓練を受けられる場所がないことをたいへん残念に思っていました。

学生時代の生活の中で、東京・京都・名古屋での視覚障害者の福祉をみてきましたが、ここ東三河は残念ながら地元での相談支援が不十分です。いつか東三河に視覚障害者の情報提供と支援ができる場所づくりがしたいといつも思っていました。豊橋で生活しようと決めて20年余、すばらしい仲間との出会いにより私のゆめが実現に向けて1歩踏み出しました。

ビギンは「自立を目指す中途視覚障害者の方の初めの一歩を支援する会」ですが、私も含め自分の持っている力を社会に還元したいという人たちが自発的に力を合わせて活動しています。ビギンは、視覚しょうがい者と晴眼者が共生できる社会を目指して活動しています。一つの目標に向けていろいろな立場の人が集まって活動するのは自然なことだと思います。

活動を始めて5年目を迎えたビギンですがやっとホームページを作成できることになりました。私たちの活動が支援を必用としている方に届くことを願って情報を発信していきます。
いつかどこかでお目にかかれますように。

2013年9月 ビギン代表 服部めぐみ

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