『包丁の使い方教室』を開催しました

ビギンは年3回、見えない・見えにくい方々のための料理教室を開催していますが今回は、視覚障害の方が難しいいと思っている包丁の使用をテーマに「包丁の使い方教室」を開催しました。今回の参加者は全員、ビギン会員で行いました。先生は視覚障害(全盲)のベテラン主婦、生徒さんは包丁が怖くて使えない視覚障害の方、サポートする晴眼者の3人一組の4班で行いました。それぞれ3人で調理台1台を使いスペース・時間に余裕をもって行われました。

日 時    令和元年8月18日(日)/10:30~13:00
場 所    あいトピア/ 3F「料理実習室」
参加者    14名(ビギン会員)

≪メニュー≫
   カレーライス・野菜サラダ

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カレー(材料)
固い人参・皮がむきにくいジャガイモ・きれいに切ることが難しいトマトなど包丁の使い方が学べる様々な食材です。

ホイルで包んだ包丁
持ち方の練習のため包丁をアルミホイルで包みました。

包丁の置き方
包丁の置き方は刃の向きを奥の方へ向け、必ず同じ場所や向きに置くと安全で見失わない。

包丁の持ち方
安心して持てるようにアルミホイルで包んだ包丁を使って安全な持ち方を学びました。

切る位置、角度の確認
玉ねぎの切り方です。まずはアルミホイルで包まれた包丁を使い、手や指の位置、持ち方などの練習です。

玉ねぎを切る
さぁ! 怖がらずに包丁で切ってみましょう!

人参を切る
人参やキュウリは半分に切った後、このように立てておくと転がらないですよ!
見えないと転がしたものを探すことがとても大変です(-_-;)
落とさない! 見失わない! ・・・・ベテラン主婦の先生はいろいろと工夫されています。

トマトを切る
トマトを押さえつけて切り潰れてグチャグチャになってしまいました。のこぎりのように前後に引きながら切ることを指導してもらい、こんなにきれいに切れました。
先生から「トマトがきれいに切れるようになると、何でも切れるようになれるよ!」とお言葉をいただきました。

盛り付け
カレーライスと野菜サラダのできあがりです。
一人でレタスもキュウリもパプリカもすべての食材を切る体験ができました。

試食
煮込むなどの加熱器具を使うのはサポーターが担当し、生徒さんはすべての食材のいろいろな切り方を体験し、盛り付けを担当しました。
♪大きな鍋で煮込んだカレーは格別な美味しさでした (^^♪ 

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試食タイムの談笑で「年3回開催しているビギンクッキングの内、1回は基礎編として包丁や加熱器具の使い方などをテーマにした料理教室もいいね!」、また「卵焼きのような簡単なメニューなどで一人で最初から最後までできるような料理教室もいいですね!」といった意見・感想が多くありました。
一つの大鍋でたっぷり作ったカレーは全員の盛り付け後、たくさん残っていたのですが、とてもおいしくて ♪おかわり♪ ♪おかわり♪ で完食となりました。

 

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